第112回audio wednesdayのお知らせ(untitled)
2000年の終りごろにステレオサウンドから出た「音[オーディオ]の世紀」。
巻末に「21世紀に残したい至宝のディスク100選」がある。
十人の筆者が十枚ずつ、音楽ジャンルに関係なく選んだ記事だ。
菅野先生は、次の十枚を選ばれている。
カルロス・クライバー/ウィーンフィルハーモニーによるベートーヴェン
グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲(1981年録音)
ジャン・ベルナール・ポミエのベートーヴェンのピアノソナタ全集
シモン・ゴールドベルグの芸術の第一集、第二集
ハリー・ベラフォンテの「BELAFONTE AT CARNEGIE HALL」
ソニー・ロリンズの「SAXOPHONE COLOSSUS」
カウント・ベイシーの「THE CANSAS CITY 7」
アート・ペッパーの「Art Pepper meets The Rhythm Section」
綾戸智絵の「life」
ジャン・ベルナール・ポミエ、シモン・ゴールドベルグは、
菅野先生らしい、と思った。
意外に感じたのは綾戸智絵だった。
そこには、こう書かれていた。
*
本誌のテスト取材で朝沼予史宏さんの推薦で知ったCDだが、この人の弾き語りを聴いて唸った。まいった。テストに使ったトラックはスマップの「YOZORA NO MUKOU」で、僕は何を隠そうスマップのファンなのだが、彼女のこの曲の完全な消化と昇華はどうだ! 以来、このミュージシャンのファンになったのだ。綾戸智絵という生きてきた過去と生きる現在のすべてを、数分の音楽に完全に表現てきることができる天才だ! 録音は若干のノイズがあるが大変よい。これが彼女のアルバムのなかでは一番好きである。
*
「life」は1999年の録音にもかかわらず、アナログ録音であり、SACDも出ていた。
私が「音[オーディオ]の世紀」を手に入れたのは、ずいぶん経ってからということもあって、
このCDも買い逃していた。
e-onkyoにも、これまで綾戸智絵のアルバムはいくつかあった。
けれど「life」はなかった。
いつか出るのか、と待っていたところ、
5月29日に配信がはじまった五枚のアルバムのなかに「life」があった。
96kHz、24ビットで、flacとWAVしかない。
ちょっと残念なのだが、MQAはない。
それでも嬉しい。
綾戸智絵の「life」も、6月3日のaudio wednesdayに持っていく。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。
19時開始です。