オーディオと「ネットワーク」(SNS = SESか・その11)
5月19日発売のステレオの特集は「巣ごもりオーディオ」とのこと。
こういう状況下ゆえの特集と考えていいだろう。
とはいえオーディオという趣味は、本来巣ごもりではないか、とも思うから、
あえて巣ごもりとつけなくてもいいのだが、
インターネットの登場・普及、SNSの登場・普及によって、
そのあたりも変化してきたとも感じているから、巣ごもりとつけるのもわかる。
それから、いまではインターネットのおかげで、家から一歩も出ずとも、
いろんなモノを買えるし、商品が届く。
たしかに巣ごもりな面は強化されつつある。
インターネットが普及し、個人のオーディオサイトがいくつも登場したころから、
オフ会が、オーディオという趣味の世界でも活発になっていった。
それ以前も、親しいオーディオマニア同士で、互いの音を聴きにいくことはあった。
それがインターネットによって、一気に拡大してしまった。
あのころ(二十年くらい前になるか)は、
オーディオのオフ会花盛り、といえた。
オフ会をやった、オフ会に行った、素晴らしい音だった──、
そんなことがあふれていた。
読んでいると、こんなにも素晴らしい音が世の中にあふれているのか、と疑いたくなる。
社交辞令なのか、それとも本音だったのかは読んだだけではなんともいえないが、
もしかすると書いている本人も、そのへんのところが曖昧になっていたのかもしれない。
オフ会自慢、どれだけ多くのオフ会に参加したのかを自慢気に語る人もいた。
いまはこういう状況下だけに、オフ会も自粛気味らしい。
寂しがる人もいるようだが、むしろいいことだ、と思う。