トランスから見るオーディオ(その29)
非反転増幅回路も反転増幅回路も、
OPアンプなので、回路図はシンプルだ。
OPアンプ(三角形の記号)と抵抗(二本)の回路図での説明である。
OPアンプ内部の回路のことがよくわからなくても、
アンプの働き的なことは理解できる。
ある日、気づいた。
反転増幅の回路図を少し描き直すと、
“straight wire with gain”ならぬ、“straight wire with register”になる、ということに。
増幅度をもったワイアーならぬ、増幅度をもった抵抗、ということになる。
反転増幅の場合、入力に直列に抵抗が入る。
この抵抗の出力側にOPアンプの反転入力が接がる。
と同時に、この箇所にNFB用の抵抗も接がる。
一般的な回路図の描き方だと、
入力抵抗の出力側からまっすぐのびたところにOPアンプの反転入力があり、
その少し手前の箇所から垂直に上にのばしたところで、
OPアンプの出力へと接がる抵抗(NFB用)があるわけだ。
回路図的には、
入力用抵抗とNFB用抵抗とは一直線には並んでいない。
けれど、ちょっと描きなおして、一直線になるようにする。
つまり信号経路に二本の抵抗が直列に挿入される。
出力側の抵抗(NFB用)に並列にOPアンプがぶらさがるようなかっこうになる。
こう描くと、まさしく“straight wire with register”にみえてくる。