Date: 4月 19th, 2020
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オーディオと青の関係(その22)

その21)で、イギリスのスピーカーユニットは赤に塗装したモノがあったことを書いた。
といっても、これらのスピーカーユニットは古いモノばかりである。

それでもイギリスのオーディオ機器は赤が好きなのか──、
とやはり思わせてくれたのが、フォーカスライトのREDシリーズだった。

REDシリーズを知ったのは、プロサウンドの広告だった。
表紙をめくって次のページがそうだった、と記憶している。
RED 2とRED 3だった、と思う。

単にフロントパネルが赤だけでなく、
フラットなパネル(金属板)ではなく、肉感的なカーヴをしていた。

RED 2はパラメトリックイコライザー。
私にはおいそれとは買えない価格だったけれど、
知人だったら、即買いそう、と思った。

話をして写真を見せたところ、一発で購入を決めていた。
しばらくして知人のリスニングルームにRED 2がおさめられた。

実物のRED 2は、やはりよかった。
しばらくしてRED 5が登場した。
パワーアンプである。

もちろんフロントパネルは赤である。
でも、全体の造りをみれば、それがCHORDのパワーアンプであることはすぐにわかる。

RED 5はフロントパネルだけでなく、
リアパネル側のヒートシンクも赤にしていた。

これだけなのに、ベースとなっているCHORDのパワーアンプとは、印象がずいぶん違う。
フォーカスライトのREDシリーズはプロフェッショナル用だから、
スタジオでラックに収められて使われるのが前提のはずだ。

にもかかわらずフロントパネルだけでなく、
ラックにマウントされればみえなくなるヒートシンクも赤にしている。

こういうところが、
スピーカーユニットの磁気回路を赤に塗装するところと共通している。

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