STUDER A101 + Pass DIY BA-3(その2)
こんなアンプを考えるようになったのは、
audio wednesdayで試したいことができたからである。
いまメリディアンの218を使っている。
アンプはマッキントッシュのプリメインアンプMA7900だが、
218を使うようになってからは、パワーアンプ部のみを使っている。
MA7900のコントロールアンプ部はスルーしている。
MA7900にはリアパネルに、コントロールアンプ出力、パワーアンプ入力端子がある。
通常はジャンパーで、この端子が結ばれていて、プリメインアンプとして動作している。
こういう使い方をするようになってから、
MA7900の置き方・場所を変えてみたい、と考えるようになった。
そうなると、218とMA7900との距離がいまの数倍になる。
この間のラインケーブルが、いまは2m弱だが、6m以上は必要になる。
そうなると、218のアナログ段に使われているOPアンプで十分なのだろうか、と思えてくる。
実際のところ試してみないことにはなんともいかないが、
ラインケーブルが長くなれば、それだけケーブルの静電容量は増え、アンプの負担は大きくなる。
とはいえアンプの入力インピーダンスと信号レベルからすれば、
さほど大きな電流が流れているわけではない。
理屈からすれば、負荷として重たいとはいえない。
それでも理屈は理屈であって、これまでの経験からいえば、
それで十分とはなかなか思えない。
以前GASのThaedraを使っていた。
パワーアンプはSUMOのThe Goldである。
どちらもジェームズ・ボンジョルノの設計である。
The Goldのアンバランス入力のインピーダンスは1MΩである。
これだけハイインピーダンスなのだから、ラインケーブルに流れる電流は微々たるものである。
それでもThaedraにした途端に、The Goldが活き活きと鳴り出した。
水を得た魚のようとは、まさにこんな感じの音の変化をいうのかと思えるほどだった。