plain sounding, high thinking(その11)
別項「218はWONDER DACをめざす」で書いてきていること、
218に手を加えてきていることは、ここでのテーマとは絡んでくる。
218に手を加えているのは、私好みの音にしたい、ということではない。
「218はWONDER DACをめざす(その16)」で引用した菅野先生の文章、
《ハイテクとローテクのバランスが21世紀のオーディオを創る》、
ここでのローテクと私が218に加えているローテクとは完全に一致しているわけではないが、
それでもローテクであり、218に加えたローテクとは、
ハイテク本来の性能を活かしていくための手法である。
音をよくしよう──、
ということではなく、
音を悪くしている因子をできるかぎり抑えていこう、というものである。
その結果として、ハイテクがもつ高い性能が、音に活かされてくるようになる。
私ひとりが思っているだけなのだろうが、
手を加えた218は、私にとって“plain sounding, high thinking”そのものである。