218はWONDER DACをめざす(その10)
2月5日のaudio wednesdayでは、メリディアンの218(version 8)で聴いてもらった。
とはいえ、前回まではマッキントッシュのMCD350をトランスポートとしていたのに、
今回はiPhoneでその代りだっただけに、
前回のversion 7とどのくらい違ってきているのかは把握し難かったはずだ。
今回は、ひさしぶりにデザイナーの坂野博行さんが来られた。
水曜日には大学の講義があるために、普段は無理ということだったが、いまは大学が休みになっている。
坂野さんは、今回、初めて218を聴かれた。
何かほかのD/Aコンバーターは比較試聴したわけではない。
それでも私の隣で聴いていた坂野さんが、218の音についての一言は、
まさに、そのとおりのことだった。
前回のversion 7は、それまでの218とは少しエネルギーバランスに変化がみられた。
周波数特性が変化したわけではないのだが、
エネルギーバランスの変化にスピーカーのほうがうまく対応できていないのかな──、
そんな感じを鳴らしはじめでは受けていた。
もうこれはしばらく鳴らして、スピーカー側がこなれてくるのを待つしかない。
そう判断したので、とにかく鳴らしていく。
こなれてきたかな、と感じたころあいに、ラドカ・トネフの“FAIRYTALES”をかけた。
その音については別項で書いている。
その音にはっきりと手応えを得られたから、version 8にとりかかった。
218(version 8)は、三週間ほど聴いている。
聴く度に感じている印象がある。
その印象をそのまま、坂野さんが指摘された。