仮想アース(こういう方法も……・その4)
(その3)へのコメントに「もはやアンテナですね?」とあった。
そのとおりであって、まさにアンテナでもある。
アンテナは、電波を発信するし受信もする。
いまFMチューナーをもっている人は、ある世代よりも上であろうし、
いまの20代、10代の若い世代は、FMチューナーをもっていない人のほうが多い、と思う。
FMチューナーの簡易的なアンテナとしてフィーダーアンテナがある。
二本の金属線をT字に広げただけの簡単なものである。
ただしT字に広げた水平部分の長さが180cmになる必要がある。
家電量販店でも、いまでは置いてないところもあるようだ。
在庫がなくても、あまっている金属線があればすぐに自作できるので困ることはない。
もっとも、それ以前に使うことがほとんどないだろうけど。
ようするに、そんな簡単なものでもすぐにアンテナになるわけだ。
仮想アースでも、必ずアース線がある。
このアース線がアンテナになっていないといえるだろうか。
ACの極性によって、アンプ、CDプレーヤー、チューナー、テープデッキ、
それからアナログプレーヤーも音が変る。
AC極性をあわせるには音を聴いて判断するのがいちばんだが、
テスターでもあわせることはできる。
AC電圧のモードにして、アンプやCDプレーヤーのアース電位を測定する。
もちろん電源をいれて、しかも他の機器と接続されていない状態にしておいての測定である。
この時、同じ端子のアース電位を測ること、
そして測る人の体が接触していないことに注意しておかなくてはならない。
原則としてアース電位の低い方があっている、ということになる。
ただし、国産メーカーのなかには一部例外があって、
電源プラグに極性の印がついていても、
あえてアース電位が高くなる方をメーカー指定とする製品も存在していた。
つまり最終的には音を聴いて判断、ということである。
このアース電位は、何かを接ぐと変化する。