2019年をふりかえって(その9)
最初に手にするオーディオが中古。
このことに批判的な意見はある、と思っている。
今年の春だったか、
女子高校生がクルマの免許をとって、
自分で貯めたお金で、中古の軽自動車を買った、というツイートが話題になった。
おめでとう、というコメントも多くあったとともに、
最初のクルマが中古ということに批判的な意見も多かった、と、
何かのニュースで読んだ。
批判する人には、その人なりの理由があるのだろうが、
本人が喜んでいるのだから、赤の他人が水を差すこともなかろう、と思うのだが、
なにか一言いわないと気がおさまらない人が多いようだ。
私は、というと、オーディオに関しては、
スピーカーは新品を買ったほうがいいよ、とは思っている。
でも、現実はどうなのか。
冷静にみまわすほどに、予算に限りのある若い人に向って、
新品で揃えよう、とは言いにくくなる。
中古は、同じ製品であっても、状態はピンキリであったりする。
いいコンディションのモノにあたればいいが、
ひどいコンディションのモノに不幸にもあたってしまえば、
オーディオへの興味、関心が失せてしまうことだってあるのはわかっている。
中古を無責任にはすすめられない。
それでも、中古オーディオという選択肢を無視できるだろうか。
こんなことを考えることが、ここ数年あった。
それもあってKEFのModel 303を落札した。
40年前のスピーカーは、いま聴くとどうなのか。
そして、まだやっていないが、303にも手を加える予定でいる。
手を加えるつもりで落札している、といえる。
40年前の製品だから、メインテナンスも必要となる。
ならば積極的に手を加えよう、というわけだ。
ここでの手を加えるは、別項で書いているメリディアンの218への手の加え方とは違う。
ハンダゴテも使う。部品も交換する。
そうすることで、40年前のオーディオ機器がどこまで鳴ってくれるのか。
それを確認しておきたい。