Date: 10月 23rd, 2019
Cate: High Resolution
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MQAのこと、音の量感のこと(その6)

BCIIにしても、LS3/5A、そしてPM510も、
その音を最初に聴いたのは、CDではなくアナログディスクでの音で、だった。

どのスピーカーも、CD以前に登場している。
そういう時代に、これらのスピーカーの音を聴いて、みずみずしい音というものを知った。
知った、といえるし、出逢えた、ともいえる。

これらのなかでLS3/5Aは、いまも人気のあるスピーカーだし、
復刻版や各社から、いくつものLS3/5Aか出ている。

それでも、私が十代のころ体験できた、あのみずみずしい音を、
いまの若い人たちが体験できるのかというと、
周りの状況がずいぶんと違ってきているし、
LS3/5Aも、いまではLS3/5aになって、音そのものの変化もあるだろうから、
なんともいえない。

みずみずしい音の認識、捉え方が違っていても仕方ないのか、と
なかばあきらめもあるが、
それでもみずみずしい音、
私がずっと求めてきているみずみずしい音を、
誰もが聴く機会がもてるようになってほしい。

そこに昨秋、メリディアンのULTRA DACを聴く機会が訪れた。
MQA-CDの音を、ULTRA DACで初めて聴いて、驚くとともに嬉しくなった。

みずみずしい音が、
本音でみずみずしいといえる音が、そこにあったからだ。

ULTRA DACは、喫茶茶会記のスピーカー、
つまりアルテックのユニットを中心としたシステムであり、
私か感じるみずみずしい音を出してくれるスピーカーとは大きく違っている。

それでも、そこからみずみずしい、といえる音が聴こえてきた。

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