どこに修理を依頼したらいいのか(修理にまつわる難しさ)
この項で、二つの修理業者について以前書いた。
その一つの業者について、悪い、とまではいかないまでも、
いい評判ではなくなっている、というウワサを耳にした。
そこに修理を依頼したことはないから、
はっきりとしたことはいえない。
それに修理業者の評判は、難しい。
ある人が、故障したオーディオ機器を、どこかに修理に出す。
戻ってきた製品を、どう評価するのか。
たとえば、あるオーディオ機器を二台以上所有していて、
同じ時期に、同じ箇所が故障したばあいは、
一台はA社、二台目はB社に修理に出して、
戻ってきて、両社の修理の出来ぐあいを比較するならば、
そこそこにきちんとした判断はできようが、
たいていの故障は、そういう状況ではない。
一台しか持っていないオーディオ機器が故障して、
どこかに修理に出すわけだ。
修理から戻ってきたモノを、何かと比較することはできない。
結局、なんとなくの印象で、修理業者は評価されているところもあるはずだ。
そして、信頼できそうな修理業者は少ない。
だから、そういうところに修理依頼は集中するであろう。
そうなると、以前とは違ったトラブルとはいえない些細なことだって起るかもしれない。
でも、それは人によって受け止め方が違ってもくる。
さらに個人で修理を請け負っているところはそうではないが、
複数の人たちでやっているところだと、人の入れ替りもあるはず。
いろんな変化が起っているだろうし、これからも起るだろう。
よさそうなところがそうでなくなってしまう。
残念だけど、あり得ることだ。
ただ、それは業者側だけの問題なのだろうか、と思うから、
こんなことを書いている。
修理を依頼する側、つまりオーディオマニアの態度も、
時によって、人によって、修理業者を困らせ、
やる気を失わせているのかもしれない。
信頼できる、腕のいい修理業者がいなくなって困るのは、
われわれオーディオマニアだ、ということを忘れないでいただきたい。