Hi-Resについて(こんなこともあった、という話・その2)
五年ほど前だったか、
偽ハイレゾ、ニセレゾということがインターネットで話題になっていた。
44.1kHz、16ビットで録音されたデータを、
ソフトウェアでアップサンプリングし、ビット拡張した音源を指してのものだった。
そういう擬装ハイレゾを、ハイレゾ音源としていた。
さすがに、いまではこんなことはどこもやらない、と思っていた。
ところが、どうもそうではないようだ。
これまで圧縮音源のみを提供していたところが、
ハイレゾ音源提供を、急にやりはじめた。
あえて、どこなのかは書かないが、よく知られているところである。
有名なところだけに、擬装ハイレゾなんてやらない、と信じていた。
ところが、ある人から聞いた話では、
mp3音源をアップサンプリングしビット拡張して、ハイレゾ音源としている、とのこと。
44.1kHz、16ビットの音源を元にした擬装ハイレゾではなく、
mp3を音源とした擬装ハイレゾだから、驚くしかない。
そこに音源を提供していた人が、今回の話をしてくれた人の知人である。
だから、いいかげんな情報ではない。
ただし、音源を提供している人と、そこのサイトの間には、
いわゆる問屋的な存在の会社が介在している。
この問屋的な会社が、mp3音源を擬装ハイレゾに加工して、
そこの有名・大型サイトに提供したのか、
それとも大型・有名サイトが擬装ハイレゾに加工したのか、
どちらなのかは現時点でははっきりしないが、どうも前者のようである。
今回のことは、こんなこともあった、という話ではなく、
いまもこんなことがある、という話だ。