トーンアームリフターのこと(その3)
いまはさまざまな部品が小型化されている。
モーターも、かなり小型になっているし、
モーターを動かすのに必要なバッテリーの性能も向上し、小型になっている。
抵抗やコンデンサーといった部品も、かなり小型のモノがある。
なので、電子制御のトーンアームリフターは、
以前では考えられないほど小型にまとめあげられるはずである。
しかもいまはスマートフォンがあり、
そのアプリでトーンアームリフターのコントロールすることもできる。
カートリッジがレコード盤面に降りる時間をあらかじめ設定することもできる。
5秒後だったり、20秒後にしたり、というふうに。
またスマートフォンをリモコン代りにして、リスニングポジションに戻って、
スマートフォンの画面を操作してカートリッジを降ろすことも難しくないはず。
アナログディスク全盛時代には、ほぼ無理だったといえるトーンアームリフターが、
いまの時代では、実現できる環境が整っている。
トーンアームリフターは、音質には寄与しないアクセサリーである。
ヘッドシェル、シェルリード線のように、音質に直接関係してくるアクセサリーは、
いまでも、けっこうな数の製品が市場に出ている。
特にシェルリード線は、メジャーなところも、かなりマイナーなところも出してきている。
検索してみると、こんなメーカー(工房)もあったのか、と思うほどである。
けれどトーンアームリフターとなると、
いまの時代に、私が望むようなモノを開発してくれるところは、まずないだろう。