Date: 6月 15th, 2019
Cate: 世代
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世代とオーディオ(OTOTEN 2019・その6)

今年のOTOTENでは、若い人を集めようとするいくつかの試みがなされる。
それらがうまくいって、若い人が例年よりも多く来場した、とする。

来場した若い人の何割かがオーディオに興味をもってくれた、とする。
それらの人たちが次に進むステップとして、オーディオ店に行くことがある。
オーディオ雑誌を買うことも、ここでのステップだろう。

若い初心者に対して、どちらも優しいだろうか。
優しくなければならない、とは私は思っていない。

私が中学生、高校生のころだって、
オーディオブームでもあったけれど、決して店員が優しかったわけではない。

それでも門前払いのような扱いだけはなかった。
(その5)で書いたガレージメーカーの社長のような人は、
少なくともいなかった。

たまたま私が運がよくて、そんな人と出あっていなかっただけなのか。
そうなのかもしれないけど、そうでないのかもしれない。

とにかく、ガレージメーカーの社長のような態度の人が、
オーディオ店にいたら、どうなるか。
そこにOTOTENに行き、オーディオにいくらかの関心をもった若い人が行ったら──、
書くまでもないだろう。

OTOTENに若い人を集めるだけではなく、その先こそが大事だと思う。

別項「LOUIS VUITTONの広告とオーディオの家具化」で書いているBさん夫妻は、
オーディオ専門店ではなく、量販店で購入している。

別項の(その13)で長岡鉄男氏の文章を引用しているが、
こんなオーディオ店の店主もいた(いる)わけだ。

日本オーディオ協会としては、若い人を一人でも多く、
OTOTENに来てもらえれば、それでいいのかもしれない。
目標達成ということなのかもしれない。

OTOTENは今月の29日、30日である。
終ってから、日本オーディオ協会が、
若い人が大勢来場されました、なんてことを得意げに発表したりするようでは、
何も変らない。

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