LOUIS VUITTONの広告とオーディオの家具化(その4)
Aさんの友人をBさんとしよう。
Bさんの奥さんはなぜヤマハだったのか。
アキュフェーズは、(その3)で書いているように、
アキュフェーズ(?)状態である。
アキュフェーズ以外にテクニクスがある。
テクニクスは候補にならなかったのか。
Bさんを直接知っているわけでないから、憶測にすぎないけれど、
おそらくデザイン面で、奥さんの選択肢から外れたのではないのか。
テクニクスの修理に関しては、いくつかウワサを耳にしているけれど、
一応国産メーカーだし、それほどひどくはないであろう(と思う)。
テクニクスもSACDプレーヤーが発表されたし、
アナログプレーヤーもある。
チューナーは、これから先も出ない(と思う)。
チューナーがないからテクニクスではなく、ヤマハなのか。
たぶん違うはずだ。
テクニクスのデザインは、Bさんの奥さんの気に入るものではなかったのだろう。
でも、だからといってヤマハの5000番シリーズの、
特にコントロールアンプのデザインが優れている、とは私はまったく思っていない。
別項で指摘しているように、あれはコントロールアンプのデザインではなく、
プリメインアンプのデザインである。
ヤマハのC5000のデザインを褒める書き手がいたら、
その人はオーディオ評論家(職能家)ではなく、
はっきりとオーディオ評論家(商売屋)といえる。
とはいえBさんの奥さんには、そんなことはどうでもいいことだろう。
イヤミのないデザイン、丁寧な仕上げ、
リビングルームに置いて、変に自己主張しない──、
そういったことでいえば、ヤマハのC5000、M5000は、納得のいく選択だろう。
Bさんの奥さんは、オーディオを音が出る家具、
好きな音楽を聴ける家具という認識なのかもしれない。
そう勝手に思って、これを書いているわけだが、
だとするとBさんの奥さんは、どういうラックを選択するのだろうか。