メリディアン ULTRA DACを聴いた(トランスポートとのこと・その7)
スチューダーのデジタル出力はAES/EBUのみである。
同軸75Ω出力はない。
今回感じられた音の良さは、接続方法もあったのだろうか、と考えている。
D731に同軸出力があれば、AES/EBSとの比較試聴ができ、
デジタル伝送の仕方によって、どれだけの音の違いがあるのかを確認もできるのだが、
残念ながら、ついていないものは仕方ない。
AES/EBUの良さもあったのだろうか──、
と12月のaudio wednesdayが終ってからずっと考えている。
もしかしたら同軸75Ωによる接続のほうが音が良かったりするかもしれない。
それでもAES/EBUが頭から離れなくなっている。
オラクルのCD2000 mkⅢに興味を持つ理由のひとつが、ここである。
AES/EBUの存在がある。
それからCD2000 mkⅢは、アルミ製のフタがある。
このフタをするのかしないのかでも、音は変化する。
した方がいいという人もいれば、しないほうがいいという人もいる。
どちらが良くてどちらがダメという聴き方よりも、
うまく使い分ければいい。
メリディアンのULTRA DACには、通常のCD再生時に、三つのフィルターが選択できる。
CD2000 mkⅢとULTRA DACとの組合せでは、ここにフタをするかしないかが加わり、
計六通りの音の変化が得られる。
どれがいいと決めつけるのではなく、
音楽に対する「想像と解釈」で柔軟に使い分けていけばいいではないか。