Date: 12月 22nd, 2018
Cate: Noise Control/Noise Design
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聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(アンプの脚・その8)

マッキントッシュに憾みがあるわけではないし、
マッキントッシュの製品を貶めたいわけでもない。

むしろ、マッキントッシュの現在の製品は、コストをうまく抑えていると好感を持っているからこそ、
こんなちっぽけな脚によって、なんてもったいないことをしているんだ、と嘆いているわけだ。

オリジナル至上主義者やマッキントッシュの盲目的な信者からは、
脚の貧弱さを認めないか、認めたとしても、
脚を交換することなく、アクセサリー類をうまく使ってなんとかすべきだ──、
という反論がありそうだ。

角を矯めて牛を殺す、という喩えが昔からある。
私は自分のシステムでも、誰かのシステムであっても、
角を矯めて牛を殺す的な鳴らし方はやらない。

これは喫茶茶会記のシステムに関しても、そうである。

いやな音が出る、耳障りな音が出ている。
なんとかしたい、と誰もが思うわけだが、
そこでどうするかは人によって違う。

角を矯めて的なことをは、所詮ごまかしでしかない。
その場を繕っても、それは自分のシステム(音)ではないのか。
そんなことをして、ごく短時間なら自分自身をごまかすこともできようが、
ずっと続けられるものか。

続けられないはずだ。
そこでどうするかも、人によってまた違ってくる。
さらに角を矯めて的なことを重ねるのか。

その先にまっているのは、牛を殺してしまうことである。
そういう音を好む人がいるのも知っている。
意外に少なくないことも感じている。

角を矯めて牛を殺す──、
そういう音が好きな人は、ここを読んでいないであろう、とも思う。

私はそんな音は出したくないから、脚を交換する。

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