聴感上のS/N比と聴感上のfレンジ(アンプの脚・その4)
今回のプラスチック製の脚を見て思うことは、
マッキントッシュというメーカーに関することだけでなく、
マッキントッシュはアメリカのメーカーだから、当然のことながら、
日本には輸入元がある。エレクトリである。
エレクトリは、このプラスチック製の脚を、なんとも思っていないんだな、と、そう思う。
プラスチック製の脚が、聴感上のS/N比を確実に悪くすることをわかっている人が、
エレクトリにはいない(ようだ)。
それともわかっていても、そのまま流通させているのか。
どちらにしても、輸入商社とはいえず、輸入代理店にすぎない。
何号か前のステレオサウンドで、エレクトリが取り上げられている。
そこで、エレクトリは輸入代理店ではなく、輸入商社である──、
そんなことが載っていた。
別項で書いているように、輸入代理店と輸入商社は、はっきりと違う。
輸入商社であってほしいわけだが、それはこんな細かいところへの配慮にあらわれる。
輸入商社であるならば、エレクトリはマッキントッシュにいうべきである。
それをやったのかやらなかったのか。
やったのだけれども、マッキントッシュがプラスチック製の脚を変更しないのであれば、
日本でまともな脚に付け替えればいいだけのことだ。
簡単に交換できることなのだから。
それだけで製品の評価は上る。
輸入したモノを右から左に流しているだけでは、輸入代理店にすぎない。
こんなことを書きたくなるほど、プラスチック製の脚は聴感上のS/N比をひどく悪くしている。
もったいないことだ、と思う。