Date: 10月 3rd, 2018
Cate: 進歩・進化
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メーカーとしての旬(その5)

オーディオメーカーの旬ということを考えるようになったのは、
フランスのオーディオメーカー、マイクロメガの1990年代前半の製品を見て聴いて感じたことだった。

そのころのモデルの後継機種は存在しないが、マイクロメガは、いまでは輸入されていないが、いまも活動している。

あのころはMicroAmpというパワーアンプが、特に印象に残っている。
片手で持てるサイズで、A級動作。
リアパネルいっぱいにヒートシンクのフィンが伸びていた。

筐体の奥行きの1/3くらいはヒートシンクのような感じさえ受けた。
形状は違うものの、なんとなくマークレビンソンのML2のミニサイズのようにも感じた。

MicroAmpと同寸法の筐体で、コントロールアンプ、D/Aコンバーター、CDトランスポートもあった。
MicroAmpのヒートシンクは後に飛び出ているかっこうだから、
すべてを積み重ねても放熱に影響はしなかった。

このシリーズに触って、音を聴いて、
「旬なんだなぁ、このメーカーは」ということを思っていた。
それまでは旬ということについて考えることはなかった。
それから、いくつかのメーカーの旬について、ふり返ってみるようになった。

たとえばマークレビンソン。
LNP2、JC2によって、登場時から話題になっていた。
LEMOコネクターを採用したLタイプ、それから初のパワーアンプのML2、
ハートレー、QUAD、デッカを組み合わせた大がかりなシステムHQD、
JC2(ML1)をモノーラル化したML6、
それまでのモジュール構成を一変したML7とそのモノーラルヴァージョンのML6A、
ここまでマークレビンソンの勢いは続いていた。

でも、そのころは、勢いがある、と感じていたが、
旬というふうには感じていなかった。

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