オーディオにおけるジャーナリズム(技術用語の乱れ・その6)
アナログプレーヤーのプラッターの駆動方式は、
アイドラードライヴ、ベルトドライヴ、ダイレクトドライヴがある。
このなかで、アイドラードライヴをリムドライヴという人がいる。
リムドライヴといえば、この日本ではアイドラードライヴのことを指す、といっていい。
それで通用する。
私もリムドライヴを使わないわけではない。
けれどリムとはrimである。
rimは、周縁である。
周縁とはその漢字が示しているように、もののまわりである。
つまりアナログプレーヤーでいえばプラッターの縁のことである。
この縁をなんらかの方式で駆動することが、リムドライヴなのである。
昔のプレーヤーでは、この部分を駆動するものといえばアイドラードライヴだった。
ベルトドライヴはインナープラッター(サブプラッター)にベルトをかけるタイプが、
昔はほとんどだった。
アマチュアによる糸ドライヴ、それを製品化したといえるマイクロのRX5000+RY5500、
トーレンスのREferenceは、メインプラッターの外周にベルトをかけているから、
これらもリムドライヴということになる。
現在のベルトドライヴの大半は、リムドライヴということになる。
なのに、いまでもリムドライヴを、
アイドラードライヴに限定して使っている(書いている)人がいる。
それをそのまま誌面に載せるところもある。
通じればいい──、
そういう考えなのだろう、おそらく。
仲間内の会話ではないのだから、しっかりしてほしい。
REPLY))
ターンテーブルの外周を駆動するベルトドライブをリムドライブと呼ぶことがあるんですか?
REPLY))
一般的に呼ぶことはありませんが、リムドライヴの使い方に関しては、かなり以前から技術書では指摘されています。
呼ばないからといって間違っているわけではありませんし、呼ぶからといって完全に正しいわけでもない、ということです。