Date: 8月 20th, 2018
Cate: 日本のオーディオ
Tags:

日本のオーディオ、これから(その11)

テクニクス、ヤマハを例に挙げただけで、
他のオーディオメーカーの新製品に、新鮮さ、驚きがあるかというと、五十歩百歩だ。

たとえばアキュフェーズ。
別項でC240という、ずいぶん前のコントロールアンプについて書き始めているが、
当時、C240の登場は新鮮であり驚きがあった。

それまでのアキュフェーズのコントロールアンプとは明らかに違っていたし、
だからといってアキュフェーズ以外の製品であったわけでもない。

はっきりとアキュフェーズの製品でありながら、
それまでの製品とは違っていたから、新鮮であり驚きがあった。

C240のデザインに、未消化に感じるところがないわけでもない。
それでも新鮮であり驚きがあった。

おそらくNS1000Mの登場もそうであったのではないか。
私がオーディオに興味をもったころには、すでに定評を得ていた。
発表当時のことは私は知らないが、新鮮であり驚きを受けた人は多かったのではないか。

NS100Mにも欠点はある。
具体例をあげれば、ウーファーを保護している金属ネットがそうだ。
NS1000Mを視覚的に印象づけているわけだが、この部分の鳴きはそうとう音に影響している。

だからといって、取り外してしまえば、もうNS1000Mではなくなってしまうはずだ。

過去の新製品すべてがそうだったわけではないが、
それぞれのメーカーに、数年に一機種か、十年に一機種か、
とにかく力を感じさせる新製品が登場していた。

そういう新製品に、新鮮さ、驚きを感じていた、ともいえる。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]