アナログプレーヤーのアクセサリーのこと(その22)
アナログディスク再生においてトーンアームの高さ調整は重要である。
カートリッジのヴァーティカルトラッキングアングルに直接影響してくるだけに、
カートリッジを交換したら高さ調整が求められるし、
厳密にいえばレコードの厚みが違ってきたら、そこでも高さを調整する必要はある。
トーンアームのパイプが水平になれば、それでいいのかといえば、
必ずしもそうではなく、これはひとつの目安にすぎない。
ここを標準として、ほんのわずか高さを調整していく。
つまり目測と耳だけが頼りだった。
不思議なことにトーンアームの高さ調整用のアクセサリーはなかった、と記憶している。
オーディオクラフトにHG1というアクセサリーがあった。
型番のHGはheight gaugeからきている。
トーンアームの先端と根元の二点で、トーンアームの高さを検出するアクセサリーである。
HG1は、商品として世に出たのだろうか。
ステレオサウンド 44号のオーディオクラフトの広告にはHG1が載っている。
価格未定(近日発売)となっている。