Date: 7月 29th, 2018
Cate: the Reviewの入力
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the Review (in the past)を入力していて……(ダンラップ・クラークのこと・その1)

ダンラップ・クラーク(DUNLAP CLARKE)というアンプメーカーが、アメリカにあった。
ステレオサウンド 
42号の新製品紹介で、パワーアンプのModel 500とModel 1000が、
43号でコントロールアンプのModel 10が取り上げられている。
当時の輸入元は、オーディオファイルだった。

型番は、正しくはDreadnaught 1000、Dreadnaught 500なのだが、
輸入元がそうしたのか、42号ではDreadnaughtのところがModelに置き換えられていた。

これ以降、ダンラップ・クラークのアンプがステレオサウンドだけでなく、
他のオーディオ雑誌で取り上げられていたことはないはずだ。

私は実機も見ていない。
ステレオサウンドの新製品の記事以上のことは知らなかったのだが、
不思議と印象に残っているアンプだった。

だから、いつかダンラップ・クラークのことは書こうと思っていたが,
ついつい他のことを書いていて、置き去りにしたままだった。

42号では、井上先生と山中先生の音について語られていることが興味深い。
日本の300Wのクラスのアンプのパンチ力にくらべると、
鈍くて重い重量級のパンチだ、と表現されている。

黒っぽいロックなどを鳴らしたら素晴らしい、ともあるし、
異色のアンプともある。

同じ傾向は43号のModel 10でも語られている。
ここでも、ロックやソウルなどを鳴らすには、これほどピッタリとマッチングのとれるアンプはない、と。
コントロールアンプも、パワーアンプと同じ性格で、
独特の重みをもったエネルギー感を十分に感じさせる、と。

だから、私が聴く音楽とも、私がもとめる音とも離れたところにある音のアンプにも関らず、
いまもこうやって書くほど印象に残っているのは、
42号の三ヵ月に前に出ている「コンポーネントステレオの世界 ’77」の影響である。

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