Date: 7月 9th, 2018
Cate: 測定
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アナログプレーヤーの測定(40年前の測定から学ぶ・その4)

テレメールの端末を使って、図形の電気信号への変換、その逆を行うわけだから、
再生図形には、テレメール端末の変換精度も関係してくる。

それにカッティングの性能、状態も深く関係してくる。
カッティングまでの時点で、図形が歪んでいると考えるべきである。

この測定方法がその後どうなったのか。
少なくとも、私は「プレーヤー・システムとその活きた使い方」以外では目にしたことがない。

ソニーは、どうしたんだろうか。
社内では、この測定をやっていたのか。
そのへんのことはまったくわからない。

1976年当時では、解決すべき問題があった。
けれど、いまはそうではない、といえるのではないか。

テレメールの端末と比較にならないほど精度の高い図形の電気信号への変換は可能だ。
それにデジタル信号処理の進歩は、カッティングにまつわる技術的な問題も含めて、
補正することも可能なはずだ。

テストレコードの制作までは、当時とは比較にならなくほど精度の高さが実現できる。
つまり、40年前に提唱された測定方法が、いま日の目をみる、といえるではないのか。

「プレーヤー・システムとその活きた使い方」にも、こう書いてある。
     *
 確かに、原画と再生画との違いによる原因のなかには、すべての高低における僅かな状態変化をも含まれるため、もしプレーヤー・システム以外で起きる状態変化分を、電算機でも使って誤差修正したならば、プレーヤー全性能が画で判断できるかも知れませんし、今後の研究に期待したいところです。
     *
そのとおりである。
それに図形にしても、マス目と円形とバッテンマークだけでなく、
もっと精細な図形も使えるだろうし、図形そのものも研究も必要であろう。

それに、図形を使った測定は、なにもアナログプレーヤーだけに限るものではないはずだ。
アンプの測定、スピーカーの測定にも応用できるはずだ。

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