Date: 7月 9th, 2018
Cate: 測定
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アナログプレーヤーの測定(40年前の測定から学ぶ・その2)

ステレオサウンド 48号は1978年の秋号だ。
その二年前に、オーディオピープル(1976年3月号)に、ユニークな測定方法が、
ソニーの金子一夫氏によって発表されている。

そのころはいまよりもオーディオ雑誌がいくつもあった。
サウンドメイトもあったし、オーディオピープルもあった。

オーディオピープルも買っていた。
けれど1976年春は、まだオーディオに関心をもっていなかったころで、
そのオーディオピープルを読んでいるわけではない。

なのに知っているのは、1977年に無線と実験/初歩のラジオ別冊として、
誠文堂新光社から「プレーヤー・システムとその活きた使い方」に載っているからだ。

第10章・最近の新しい測定法として、
パルスを応用した測定、テレメールを応用したワウ・フラッターの測定、
レコードを使わないワウ・フラッターの測定について書かれている。

ソニーの金子一夫氏によって発表された測定法は、
テレメールを応用したワウ・フラッターの測定である。

テレメール? という人が大半だろう。
私も「プレーヤー・システムとその活きた使い方」を読むまでは知らなかった。

テレメールを応用したワウ・フラッターの測定とは、
ワウ・フラッターを数値、グラフで表わすのではなく、図形で表示・判別する。

「プレーヤー・システムとその活きた使い方」には、
《電話線で結ばれた加入者相互が、ダイヤルで相手を選び出し、通話確認後、図形や文書を電送するシステムの中に、テレメールというのがあります》
となっている。

一種のファクシミリなのだろう。

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