大口径フルレンジユニットの音(その2)
AXIOM 402は、カタログには40Hzから11,000Hzとなっている。
ユニット背面にもそう明記してある。
AXIOM 402は1975年は20,000円だった。
1977年には27,000円になっている。
このころJBLのLE8Tは37,200円、アルテックの755Eは22,200円、
AXIOM 402j同じ30cm口径ダブルコーンのフィリップスのAD12100/M8は、
17,000円(1975年)、20,500円(1977年)。
755E、LE8Tは20cm口径、
このころのアルテック、JBLの30cm口径のフルレンジは、というと、
420Aが46,400円(1975年)、D123は40,100円、D131は49,400円だった。
いずれもユニット一本の価格だ。
余談だが1975年当時、ジェンセンのG610Bは現行製品だった。
価格は195,000円である。
AXIOM 402は普及クラスのフルレンジユニットである。
フレームは鉄板プレスで、この部分はAXIOM 401と比較すると見劣りする。
インピーダンスもAXIOM 401は15Ωであり、AXIOM 402は8Ωとなっている。
カタログ発表値は、AXIOM 401の周波数特性は30Hzから12,000Hzと、
AXIOM 402よりも広い。
もっとも実測グラフをみれば、おそらく大きな違いはないはずで、
表示の基準が違ってきているためであろう。
AXIOM 402は指定箱と思われるエンクロージュアにおさまっていた。
ARU付きである。
見た感じで判断すれば国産エンクロージュアのようだった。
いつごろ購入されたAXIOM 402なのかははっきりしないが、
少なくとも40年は経っている。
それに元の持主の方は、最近あまり鳴らされていなかったようにも、
最初に鳴ってきた音からは感じたし、その前の設置のときもそう感じていた。