2018年ショウ雑感(その2)
ほんとうにひさしぶりに聴いた「Hotel California」のLP(アメリカ盤)の音。
「Hotel California」だけをポンと聴かされても判断はほとんどできないが、
その前に数枚、やはり聴いたことのあるLPが鳴っていたので、
まったく判断がつかない状況というわけでもないが、
あくまでも参考程度と思っている。
それでも、こんなふうに「Hotel California」がかけられるのは、有難い。
「Hotel California」のLPだけが昔のまま。
アナログプレーヤーもコントロールアンプ、パワーアンプ、スピーカーシステム、
それにケーブル類も含めて、いまの時代のモノである。
まず感じたのは、なんと滑らかなんだろう、だった。
このことは「Hotel California」の前に聴いたディスクでも感じたことだった。
あの時代もマークレビンソンのアンプとJBLのスピーカーシステムという組合せは、
何度も聴いていた。
あのころ「Hotel California」を聴いたのは、その組合せではなかったけれど、
スピーカーはJBLだった。
その滑らかさ故か、以前ほど乾いた音には感じなかった。
乾いていないわけではないが、どことなく乾き具合が違う。
当時のLPだから、マスタリングの違いではない。
この二年の間にいくつか聴いた「Hotel California」のリマスタリング盤の音のことを、
聴き終ってから考えた。
あのころ聴いた「Hotel California」のLPの音と、ずいぶんイメージが違い、
マスタリングのせいなのか、とも思いがちになるが、
もちろんそれがないわけではないし、けっこう大きな比率なのだろうが、
アンプとスピーカー、ケーブルだけを、あの時代のモノにして聴けば、
実のところ、それほど大きな違いでもないのかも……、
そんな気がしないわけでもなかった。
試聴環境が違いすぎるので、ほんとうのところはなんともいえない。