Date: 5月 28th, 2018
Cate: 数字
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300(その4)

アキュフェーズのM60は、M100になり出力は500Wに、
マッキントッシュのMC2300もMC2500になり、出力は500Wに、
SAEのMark 2500は2600になり、400Wへとなっていった。

ラックスのM6000は、出力180WのM4000がM4000Aになったけれど、
なぜかM6000Aは発表されず製造中止。

300W超えのパワーアンプは、いくつか登場してきた。
ローテルのRB5000(500W)、ソニーのTA-N9(450W)、テクニクスSE-A1(350W)、
アムクロンのM600(600W)、GASのGODZiLLA AB(350W)、マランツのSm1000(400W)、
フェイズリニアの700SII(360W)、D500SII(505W)、SUMOのThe Power(400W)などである。

そうなってくると出力300Wという数字も、特別な数字ではなくなってくるわけだが、
たとえばSAEのMark 2500とMark 2600。
音で選ぶなら、Mark 2500である。

外観は型番表記の2500と2600ぐらいの違いしかないが、
内部をみると、まず電源トランスがEIコア(2500)とトロイダルコア(2600)の違いがある。
260も初期のモデルはEIコアである。
基本的なコンストラクションは同じでも、細部までまったく同じでもない。

回路は2500も2600も同じはずで、
それでも出力が100W増したのは、もともと電源部に余裕があったため──、
そんな説明もされていたが、音が変らずに出力だけアップというわけにはいかなかった。

他のメーカーのアンプとの比較では、MArk 2500もMark 2600も、
ほぼ同じ音のアンプということになるけれど、
2500と2600を比較すれば、わずかとはいえ音に違いはあって、
私はMark 2500の方をとる。

こうなってくると、私のなかでは400Wという出力が、妙に中途半端なところに位置づけされる。
瀬川先生は出力の増大は、できれば2倍、最低でも1.4倍にならないと、
パワーの余裕は感じとりにくいといわれていた。

300Wの1.4倍は420W。
Mark 2600の400Wはぎりぎりの値でもある。
その点、マッキントッシュのMC2300は、2500になって500Wになっている。
1.66倍である。

ではMC2300とMC2500だったら、MC2500を選ぶかというと、
オーディオはそこが微妙であって難しい。

以前書いているので、理由は省くが、私はMC2300に魅力を感じる。
もちろんパワーアンプとして優秀なのはMC2500なのはわかっていても、だ。

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