Date: 5月 22nd, 2018
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野上眞宏 写真展「BLUE:Tokyo 1968-1972」(その5)

田舎にいたころ、スーパーカーブームがあった。
インターネットで検索すると、
1976年から’78年にかけて、とある。

私の記憶でもそのころであり、ちょうど中学生だった。
友人のひとりは、かなり夢中になっていて、それに少し感化されもした。

とはいっても田舎町のこと、
スーパーカーと呼ばれる車種と出会すことなんて、ほぼない。
あのころ地元で見たのはポルシェだけだった。

もっともポルシェはスーパーカーの範疇には入らない、らしいのだが、
中学生だった私達には、そんなことは関係なかった。

初めて見るポルシェに、みな興奮気味だったのを覚えている。
ランボルギーニ、フェラーリも見たかったが、
ついぞ見ることはなかった。

何を見て東京と実感するか、人によって違うだろうし、
私だってそれはひとつだけではないのだが、
スーパーカーブームの余波が、私の中にまだ残っている1980年代の東京を象徴するものといえば、
フェラーリやランボルギーニが、ショールームに展示されているのではなく、
道路を走っているのを、何度も見かけたことである。

ステレオサウンドで働くようになると、見る機会は格段に増えた。
終電がなくなり、タクシーで帰る時間帯、
当時のステレオサウンドがあった六本木は、フェラーリ、ランボルギーニもよく見かけた。

スーパーカーブームを体験しているといっても、詳しいわけではない。
そんな私にとって、1980年代のスーパーカーを象徴するクルマといえば、
フェラーリのテスタロッサである。

赤のテスタロッサは、これまで何度見たことだろうか。
でも白のテスタロッサを見たのは、数えるくらいしかない。

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