Date: 3月 15th, 2018
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その50)

瀬川先生が、LNP2はバッファーアンプ付きの音で評価されていたのは、
瀬川先生がLNP2について書かれた文章を読んできた者には、いわば常識である。

バッファーアンプ付きということは、LD2モジュールを追加することである。
PHONO入力からライン出力まで、LNP2は三つのLD2を経由しているわけで、
バッファーアンプを付けるということは、四つめのLD2を経由して、信号は出力される。

バッファーアンプのゲインは0dBである。
バッファーアンプがあろうとなかろうと機能的には変りはない。

通常のオーディオの捉え方では、余分なアンプ(モジュール)をひとつ通るわけだから、
それで音が良くなるわけはない──、そうなる。

そんなことは瀬川先生も承知のうえで、バッファーアンプについて書かれていた。
口の悪い人、なんでも色眼鏡で見てしまう人などは、
瀬川冬樹の耳もあてにならない、とか、
瀬川冬樹も輸入元からの鼻薬で、そんなことを書いていた、とかいう。

バッファー付きのLNP2の音を聴かずに、そんなことをいう短絡思考の人がいる。
まず、なぜなのか、と考えないのか。

私は、LNP2のバッファーのことは、ずっと頭の隅にあった。
直接、瀬川先生に訊けるのであれば、その理由を知りたい。
おそらく、瀬川先生は、理屈なんてどうでもいいから、音を聴いてごらん、といわれるだろう。

それで音が良ければ、それでいいのである。
そう思って、私としては、納得のいく理由を、長いこと考えてきた。
別項で、そのことについても書いている。

そしてその理由のひとつが、バッファー追加で加わる新たなノイズである。

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