マルチアンプのすすめ(自動補正がもたらすもの・その2)
先日、非常に興味深い話を聞いた。
いま数社から発売されている自動補正機能をもつプロセッサーについて、だった。
どのメーカーなのかは、書かない。
この種の器材はソフトウェアのヴァージョンアップで、その問題点が解決されることがあるし、
他社製の同種の製品も、同じ問題点を抱えている可能性もあるからだ。
マッキントッシュのスピーカーシステム、XRT20に対して自動補正をしようとすると、
途中でフリーズしてしまうとのことだった。
自分の目で確認したわけではないから、
それがほんとうにフリーズといっていい現象なのか、はっきりとしたことはいえないが、
とにかく考え込んでしまっているかのように、動作が止ってしまう、らしい。
XRT20は3ウェイとはいえ、
トゥイーターは24個のソフトドーム型を直列・並列接続して使っている。
どうもXRT20のようなスピーカーシステムは、
自動補正機能にとって、想定の範囲外の存在のようなのだ。
想定の範囲内のスピーカーシステムであれば、
初対面のスピーカーであっても、きちんと動作するけれど、
そうでないスピーカーシステムが相手だと、対処できない。
これはXRT20のようなスピーカーに対してだけなのか。
BOSEの901に対しては、どうなんだろうか。
他にもいくつか、試してみたいスピーカーは浮ぶ。
おそらくXRT20にしてもトゥイーターセクションが、
ソフトドーム型24個ではなく、リボン型、コンデンサー型だったりしたら、
きちんと動作するのかもしれない。