シングルボイスコイル型フルレンジユニットのいまにおける魅力(その14)
たった二例(二社)だけの採用例なのに、
もう頭のなかでは三本のフルレンジユニットの配線をどうしようか、と考えている。
4Ωのユニットを三本並列にしたら、1.33Ωとなる。
これではいくらなんでも低すぎ。
8Ωのユニットだと2.66Ω。
これでも低すぎる。
となると4Ωのユニット三本を直列にすれば、12Ωとなる。
妥当な値である。
三本を直列接続するとなると、
それぞれのユニットの取付位置と接続の順番について考える必要がある。
通常の三角形配置の場合、
上側に位置するユニットの配線の順番をどうする。
一番目か二番目か、それとも三番目か。
考えてても、音を聴くまではなんともいえないのだが、
なんとなくなのだが、二番目、
つまり真ん中に位置するようにしたほうがいいように感じる。
実際に作ったときも、どこかにまず決めて配線をしなければならない。
決めて音を聴いて、配線の順番を変えてまた聴く、そのくり返しだ。
シーメンスのEurophonのように逆三角形の配置であっても、
下側にくるユニットの配線の順番は二番目のような予感がある。
その上にトゥイーターをつけるのであれば、
B&OのBeoLab 90ように三本を三角形配置にするのか、
それともEurophonのように縦一列にするのか。
Europhonのように四本のトゥイーターを縦一列にする場合、
BBCモニターのLS5/1のように、
上側のトゥイーターは3kHzあたりからロールオフさせたほうがいいのか、
そのほうが定位がシャープになるような気もする。