Date: 11月 26th, 2017
Cate: ケーブル
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ケーブル考(エレクトロルーブ)

ケーブルについて書いているところで、
エレクトロルーブといえば接点復活材を思い出す人の方が大半だろうが、
私が最初に使ったエレクトロルーブの製品は、接点復活材ではなく、
コンデックという製品だった。

1980年ごろに出ていた。
S104(クリーニング用ソルベント)とH104(導電性塗料)、
塗布用ブラシ二本がセットとなっていた。

まずケーブルの外皮をS104でクリーニング(脱脂)した後に、H104を塗布。
乾燥すれば作業は終了である。

導電性塗料からもわかるように帯電防止の製品である。

スピーカーケーブルに塗った。
高校生のころで、ケーブルの長さは2mくらいだったか。

S104で脱脂してH104を塗る。
難しい作業ではなかったが、時間はけっこうかかった。
H104はカーボン系のようで、黒かった。

エレクトロルーブの接点復活材は、
そのころ欧米のオーディオメーカーで使われている、と広告で謳われていた。
たしか米軍でも使われている、と広告に書いてあったと記憶している。

なのでいかがわしいものではないと信じていた。
効果は、確かにあった。

ケーブルの外皮が、特に帯電しているという感じはなかったけれど、
それでもH104を塗ったことによる変化は大きかった。

となれば、それだけケーブルの外皮は帯電していたことになり、
帯電が音に少なからぬ影響を与えるものだ、とそのころ認識した。

なので、帯電しやすい材質を使っているケーブルは、疑ってかかる。

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