Date: 11月 12th, 2017
Cate: スピーカーとのつきあい
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スペンドールのBCIIIとアルゲリッチ(その19)

「狂気の如く」、「狂気の再現」と、
中野英男氏の文章にある。

1970年代のオーディオのキーワードは、
実のところ、「狂気」だと私はずっと感じてきている。
私だけではない、30年以上のつきあいのあるKさん。

私より少し年上で、10代のころJBLを鳴らしてきたKさんも、
同じように感じている。

JBLの4343、4350には、確かに狂気がある。
4344、4355になって、その狂気は薄れたように感じる。

マークレビンソンのアンプ、
JC2、LNP2、ML2、ML6あたりまでは、マーク・レヴィンソンの狂気があるし、
GAS、そしてSUMOのアンプには、ジェームズ・ボンジョルノの、
レヴィンソンとは違う狂気があって、それは音として顕れていた。

これだけではない、他にもいくつも挙げていくことができる。
けれどスペンドールのBCIIIは、私の頭の中では狂気と結びつくことはなかった。
音を聴いていないということもそうだが、BCIIの音からしても、
当時のイギリスのBBCモニターの流れを汲むスピーカーの音からしても、
そこに狂気がひそんでいる、とは考えにくかった。

けれど中野英男氏は、非常に限られた条件下とはいえるが、
「狂気の如く」「狂気の再現」とまで書かれている。

BCIIIも1970年代のオーディオである。
BCIIのまとめ方のうまさからすると、
BCIIIはやや気難しさをもつようにも感じるまとめ方のようにも感じるが、
それゆえに狂気につながっていくのだろうか。

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