Date: 11月 11th, 2017
Cate: 再生音
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続・再生音とは……(波形再現・その10)

スピーカーから出た音をマイクロフォンで拾い、その波形を測定する。
この時、メーカーならば、無響室にスピーカーを置き、
スピーカーの正面1mの距離にマイクロフォンを立てて測定する。

スピーカーの音圧は、距離の二乗に反比例することは知られている。
しかも、この現象は、音源から、ある一定以上離れたところから起る現象である。

音源に近いところでは、音圧がまったく変らないわけではないが、
変化はゆるやかで、しかも必ずしも低下するわけでもない。

音響学では、距離の二乗に反比例して音圧が低下する領域を、Far Field、
音源に近く、音圧の変化がゆるやかな領域を、Near Fieldと呼ぶ。
Near Fieldのことを、近傍音響ともいう。

さらにもっと音源に近づいた領域、
この領域の空気は、慣性をもったマスのような性質をもっている、とある。
この領域をVery Near Fieldと呼ぶ。

このことについて、私はこれ以上の知識をもたないが、
スピーカーにごく接近した領域と離れた領域とでは、
音圧ひとつとっても違う変化を見せる、ということは知っておいた方がいい。

それから1mぐらいの距離で測定する場合、
低音に関しては、ほんとうのところはわからない、とは昔からいわれている。
低音の波長は長いからであって、
スピーカーから1mの距離は、音速を340m/secとするならば、340Hzの波長である。
つまり1mの距離があれば、340Hzの音は一波長分確保されている。

けれどそれ以下の音に関しては、1mは一波長の中に、マイクロフォンがあるわけだ。
34Hzで10mの波長。20Hzならば17mの波長。
これだけの距離をとって測定することは、
そうとうに大きな無響室か、
広いグラウンドにスピーカーを植えに向けて埋めて、
グラウンド面を巨大なバッフルとして、上空高くにマイクロフォンを置いて、ということになる。

何がいいたいかというと、
スピーカーに接するかのようにマイクロフォンを置いて測定することの難しさというか、
不確実さがある、ということだ。

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