オーディオと「ネットワーク」(post-truth・その4)
知人が間違ったことをサイトで公開していることに気づいて、
すぐに電話した私に「いちばん信頼できそうなサイトにそう書いてあった」といって、
すぐには間違いであることを認めようとはしなかった。
結局、角速度、線速度について説明することから始めた。
知人は、サイトに角速度一定とか線速度一定と書いていながら、
線速度一定がどういうことなのか、角速度とはどんなことなのかを知らなかった。
線速度、角速度についての基本的な知識もないままに、
間違ったサイトに書いてあることを、そのまま自分のサイトに書き写したわけである。
つまり知人は角速度、線速度について知らないだけでなく、
角速度とは、線速度とは、ということをインターネットで検索すらしなかった。
角速度、線速度のどちらかにについて検索さえしていれば、
知人が参照したサイトが間違っていることに、彼自身で気づいたはずである。
知人は、よく私に言っていた。
「できるかぎり調べて書いている」と。
コワイな、とここでもくり返したい。
知人の「できるかぎり調べる」とは、その程度のことであったのだ。