plain sounding, high thinking(その5)
ここでのテーマについて書いていくと、
スピーカーの本能、そんなことを考えてしまう。
本能とは、辞書には、
生れつき持っている性質や能力。特に、性質や能力のうち、非理性的で感覚的なものをいう
動物のそれぞれの種に固有の生得的行動
そんなことが書いてある。ならば、スピーカーそれぞれに、
固有の本能と呼べる性質や能力はある、と考えることもできる。
スピーカーユニットの方式、
ユニットに使われている材質、
マグネットの種類、ダイアフラムの形状、素材、
ユニットの構造など、
もともとがプリミティヴなモノであるスピーカーだけに、
そういったことの、音に直接・間接的な影響は、生得的ともいえよう。
スピーカーの方式などによって先入観をもって音を聴くのはさけるべきであっても、
スピーカーそれぞれの生得的な性質・能力に関しては、切っても切れない関係にある。
ならばスピーカーにも本能といえるものがある。
そう考えてもよさそうである。
あるとして、その本能のままに鳴らしたときの音が、”plain sounding”なのだろうか。