ケーブルはいつごろから、なぜ太くなっていったのか(KEF 107の場合)
KEFのModel 107の取り扱い説明書とカタログも、手元にある。
どちらも英文である。
107の取り扱い説明書(INSTALLATION MANUAL)に、
SPEAKER CONNECTIONSという項目がある。
そこには、次のように書いてある。
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The choice of cable to use with Model 107 is less critical than with most other loudspeakers owing to the resistive nature of load it presents to the amplifier. The total resistance, however, should not 0.2 ohms.
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107は、他のスピーカーほどケーブルについてクリティカルではないが、
スピーカーケーブルの直流抵抗が0.2Ω以下であるように、と書いてある。
そして表があり、ケーブルの太さと、1m当りの直流抵抗、
それから0.2Ωとなる長さが記載されている。
この表によれば、AWG18の太さであれば、4.7mまで使える。
AWG8となると太くなる分、48.8mで0.2Ωとなる。
これを厳密に守らなければならないわけではないが、
こうやってひとつの指針を示しているのは、
KEFらしい、というか、レイモンド・クックらしい、というべきか、
それとイギリスのメーカーらしい、と感じる。
最近のKEFの取り扱い説明書は、どうなのだろうか。
こういう項目は、すでにないのか。
それともまだあるのか。
あるとすれば、どんなことが書かれているのか。