Date: 8月 13th, 2017
Cate: きく
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音を聴くということ(グルジェフの言葉・その1)

ゲオルギー・グルジェフがいっていた。

人間は眠っている人形のようなものだ、と。
正確な引用ではないが、意味としてはこういうことだ。

人間の通常の意識の状態は睡眠のようなもので、
人間としてのほとんどの活動はすべて機械的なものである、と。

眠っている人形から、目覚めている人間になるには、
それこそ山のような意志力が必要になり用いなければならない、と。

グルジェフは作曲家でもある。
ECMからグルジェフ作曲のCDが出ている。
思想家でもある。舞踏作家でも、神秘主義者ととらえる人もいる。

グルジェフには賛否両論がある。
信じるも信じないも、その人の自由である。

1990年に「ベルゼバブの孫への話」の日本語訳が出た。
ほんとうに分厚い本だった。安くはなかった。

仕事をしていない時期だったから買うのを見合わせた。
買っても読破するのに、そうとうてこずりそうだった。

「ベルゼバブの孫への話」も読んでいない私も、
グルジェフがいうところの、眠っている人形のような存在かもしれない。

だからといっていいのか、音楽を、その意味で聴くことの難しさは感じている。

睡眠から目覚めるために聴いているのか、
目覚めた状態で聴いているのか、
それとも眠った状態で機械的に聴いているだけなのか。

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