598というスピーカーの存在(その34)
ここで何度か、長岡鉄男氏の書かれたものはほとんど読んでない、と書いている。
たしかに「ほとんど」読んでいない、といえる。
けれどまったく読んでいなかったわけではない。
ステレオサウンド編集部には、当時は別冊FM fan、FM fanは送られてきた。
他のFM誌、オーディオ雑誌はどうだったかは、よく憶えていないが、
編集部が書店で購入していたのは無線と実験とラジオ技術くらいだった。
ステレオも届いていたようには記憶している。
編集部に新刊が届けば、やはり読む。
すべての記事をじっくり読むわけではないが、ページを開かない、ということはない。
開けば目を通す。
長岡鉄男氏の文章を、じっくりとは読んでいない。
つまり長岡鉄男氏は、こういうことを書かれていたはずだけど、
どの雑誌の、どの号に書かれていたか、
それらを記憶するほどには読んでいなかった。
その意味で、私は「ほとんど」読んでいない、としている。
そんな読み方しかしてこなかった私の記憶では、
598のスピーカーの重量が増していった一因は、長岡鉄男氏が煽られていたからだ、という印象があった。
とはいえ、そんな読み方しかしてこなかったから、
どこに書かれていたかまでは、どんな書き方をされていたかまでははっきりとしなかった。
facebookに、当時の598のスピーカーの、長岡鉄男氏の紹介記事をアップしてくれた人がいる。
デンオンのSC-R88とパイオニアのS701で、どちらも1986年のFM fanに載っている。