輸入商社なのか輸入代理店なのか(OPPOと逸品館のこと・その6)
逸品館の人は、OPPOのSonica DACを試聴して、
感じたことそのままを文字にされたのだろう。
聴いて感じたままを文字で表現して、オーディオ機器の評価をする。
他人がどう感じようと、自分の耳にはこう聴こえた、こう感じた──、
そのことをすべて文字にすることは不可能であっても、できるだけ正確に文字にして伝える。
いまはインターネットという媒体があるから、その気になれば誰にでもやれることである。
文字数の制約もない。
個人であれば、ほとんど気兼ねすることなく書ける。
正直に書いた──、
ただそれだけで、誠意のある評価とほんとうにいえるのだろうか。
いいかえれば、うそいつわりのない評価と、ほんとうにいえるだろうか。
聴いた人(書いた人)は、うそは書いていない、というだろう。
聴いたままを、能力の及ぶ範囲で文字にした、と。
その意味では、うそいつわりは、そこにはない、ということになる。
それは誠意のある評価ともいえよう。
けれど、その評価が的外れなものであったら、どうなるか。
独りよがりすぎる聴き方で、うそいつわりがないとしても、
果して誠意のある評価となるのだろうか。
聴き方の問題だけではない。
独りよがりとはいえない聴き方であっても、
音を言葉で表現することの難しさに直面して、
そこで独りよがりに陥ることだってある。
そこでの評価に、誠意はあるといえるのか。
なにも逸品館の人の聴き方、表現がそうである、ということではない。
どんな人なのかも、私はまったく知らないので、一般論として書いている。