Date: 2月 19th, 2017
Cate: 瀬川冬樹
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確信していること(余談)

グルンディッヒのProfessional BOX 2500というスピーカーシステムは、
ステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ’80」で、
瀬川先生の組合せ(予算50万円)で登場している。

続いてステレオサウンド 54号(1980年春号)の特集にも登場し、
瀬川先生は特選機種にされている。

Professional BOX 2500は4ウェイ。
ウーファーとミッドバスはどちらも19cm口径。
密閉のブックシェルフ型で、
4ウェイということがイメージする本格的なスピーカーシステムというイメージからはほど遠い。
価格もJBL4343の約1/6の10万円である。

あまり注目されることのなかったスピーカーともいえる。
グルンディッヒには、このProfessional BOX 2500のアクティヴ型があった。
Akitiv Box 40というモデルで、4つのユニットにそれぞれ独立したパワーアンプを備えている。

4ウェイのマルチアンプ・ドライヴのシステムである。
価格は16万円。
Professional BOX 2500よりも6万円高いだけで、
4チャンネル分のパワーアンプとエレクトリッククロスオーバーを内蔵している。

Professional BOX 2500の価格もそうだが、
Aktiv Box 40もかなり安いと感じる。

Aktiv Box 40は、いったいどんな音だったのか。
瀬川先生は聴かれていないのか、
それとも聴かれたけれど芳しくなくて……、ということだったのか。

瀬川先生は、Professional BOX 2500の音を、
《ハイファイのいわば主流の、陽の当る場所を歩いていないスピーカーのせいか、最近の音の流れ、流行、
そういったものを超越したところで、わが道を歩いているといった感じがある》
と評価されていた。

4ウェイのマルチアンプ・ドライヴになっても、そういうところはそのままのはずである。
むしろマルチアンプ・ドライヴということから受けるイメージとは、
かなり遠いところで鳴っている音なのかもしれない。

「確信していること」の(その21)を書こうとしていて、
Akitv Box 40のことを思い出した次第。

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