Date: 2月 3rd, 2017
Cate: アナログディスク再生
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アナログディスク再生・序夜(その3)

今回使用したアナログプレーヤーは、いわゆる自作プレーヤーということになる。
ガラード401が取り付けられている木製ボードと、台座から構成されていて、
台座は三点支持であるから、ボードとも三点で接している。

ボード手前の両端と後側の一点の三点である。
後側の一点は左側に寄ったところであり、
おそらくこのプレーヤーを自作した人は重量バランスを配慮しての、
こういう三点の配置にされたのだろう。

三点支持のオーディオ機器は多い。
けれど三点支持はガタツキがなく、楽ではあるが、必ずしも音の面で有利とはいえない。

三点支持によって形成される三角形の中に、オーディオ機器が収まっている関係であれば、
三点支持は確かにいい。
けれど実際にはそんな三点支持はほとんどない。

今回のプレーヤーにおける音質上の問題点は、ここにある。
どうしても三点支持にするのであれば、私なら前後を逆にする。
手前側を一点にして、後側両端の三点支持とする。

このプレーヤーキャビネットを製作された人は、
アナログプレーヤーを前後左右に動かして、それぞれの音を確かめられていないのかもしれない。

アナログプレーヤーは置き場所によって音が変ることはよく知られている。
けれど同じ置き場所(ラックや置き台)であっても、
ラックなら棚板の大きさに少し余裕があるから、前に動かしてみたり、左右に動かしてみたりできる。
斜めに動かすこともできる。

動かせる範囲は狭い。
狭いけれど、ここでの音の変化は決して小さくない。
しっかりした置き台であろうと、少しヤワな置き台であっても、
重量級のプレーヤーであろうと、軽量級のプレーヤーであろうと、
はっきりとした変化が聴きとれる。

この経験がある人ならば、少なくとも三点支持で後一点で、
しかもトーンアームの軸があるところを片持ちにすることはしないはずだからだ。

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