Date: 1月 10th, 2017
Cate: 使いこなし
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セッティングとチューニングの境界(その2)

後述するが、ケーブルを作ってきてよかったと思ったのは、
「能×現代音楽 Noh×Contemporary Music」を鳴らしたからだった。

このCDでのチューニングの際の音の変化を聴いていて、
喫茶茶会記標準のケーブルでは、こうはうまくならなかったという判断があったからだ。

ケーブルを交換したあとは、アンプのMA2275をいじった。
フロントパネルについているスイッチ(ツマミ)をいじる。

まずトーンコントロールをバイパスする。
それからメーターをOFFにする。
その他にふたつほどやっている。
このふたつは、フロントパネルのスイッチとは関係のないことだ。

ここまでやった時点で、CDプレーヤーのディスプレイをOFFにする。
ディスプレイをON/OFFできるCDプレーヤーは他にもいくつかある。
試されたことのある方の中には、それほどの変化はなかった、と思われたかもしれない。

でも、あるレベルのセッティングをしていれば、
CDプレーヤーのディスプレイのON/OFFによる音の差ははっきりと出る。

だからこそ、1月4日のaudio wednesdayでは、
CDプレーヤーのディスプレイのOFFを後にもってきた。

ここまでやって、19時開始時点の音に戻ったわけである。
それは正しく19時開始時点の音であった。

同じことをくり返しているわけだから、同じ音になるわけだが、
これがうまくできない人もいるのではないだろうか。

試聴で大事なのは、再現性である。
音楽の再現性という意味ではなく、
同じことをくり返したら、同じ音を出せるという意味での再現性である。

この再現性こそがセッティングの領域である。

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