Date: 12月 6th, 2016
Cate: アナログディスク再生
Tags:

ダイレクトドライヴへの疑問(その29)

ここまで読まれて、ふと疑問に思われた方もいるのではないだろうか。
SMEの3012-R Specialをロングタイプ、ロングアーム、
3009-R、3010-Rをショートタイプ、ショートアームとしている。

3012-Rをロングとするならば、3009-R、3010-Rは標準長なのだからショートとするのは間違っている。
3012-Rを仮に標準長とするならば、3009-R、3010-Rはショートということになるが、
この場合は3012-Rをロングとするわけにはいかない。

このことはわかっていてロング、ショートと書いている。
3012-Rはやはりロングアームであって、これを標準長のアームとするわけにはいかない。
けれどカートリッジを取りつけてトーンアーム単体として見た場合、
やっぱり美しいと思い、この長さがあっての美しさということを考えると、
3009-R、3010-Rは、感覚的に私にとってはショートとなってしまう。

私にとってロングサイズが想像できないのは、SMEの3009 SeriesIIIぐらいである。
このトーンアームを見て、ロングが欲しい、とおもったことは一度もない。
3009 SeriesIIIは使えるカートリッジがやや制約を受けるけれど、SMEの傑作のひとつだと思っている。

フィデリティ・リサーチのNRT40もまた、
私と同じようにロングアームの美しさに惹かれた者によるプロトタイプのように思う。

NRT30でよかったはずである。
トーンアームもFR66SではなくFR64Sがすれば、ターンテーブルプラッターは30cmですむ。

それをわざわざ40cmにしてFR66Sにしているのは、
ロングアームのためのターンテーブルをなんとかしたかったから──、以外の理由があるだろうか。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]