Date: 12月 5th, 2016
Cate: アナログディスク再生
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ダイレクトドライヴへの疑問(その28)

どうすればSMEの3012-R Specialを取りつけて、美しいプレーヤーシステムが出来上るのか。
しばらく考え続けていた時期がある。
現行製品だけでなく、過去の製品も含めて頭の中でイメージを思い浮べていた。

ガラードの301、トーレンスのTD124も候補として考えたこともある。

オーディオクラフトからAR110が1983年に出た。
AR110Lも同時に出た。型番末尾のLが表すようにロングアームがつく。

期待した。
オーディオクラフトの製品でもあるからだ。
でも新製品として、ステレオサウンド試聴室に届いたモデルには、
ある致命的な欠陥があった。
これでは安心して使えない、ということで候補からは脱落した。

そうこうしているうちに、トーレンスからReferenceよりも安価で、
しかもロングタイプのトーンアームが装着できるモデルが登場するというニュースが入ってきた。

Referenceには3012-R Specialは取りつけられない。
無理をすれば取りつけられるのだが、
Referenceは、その価格ゆえに候補として考えはなかった。

待ちに待ったPrestigeが試聴室に到着した。
見て、触れて、音を聴いて、欲しいとは思えなかった。

こんなことをくり返しているうちに気づいた。
ロングアームがトーンアームには、30cm口径のターンテーブルプラッターは似合わないのだ。
ロングアームそのものが16インチのディスクのためにあるということは、
結局ターンテーブルプラッターの径も16インチ(約40cm)前後なければ、
私が求めている美しいバランスは得られないのだ。

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