Date: 12月 4th, 2016
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オーディオと青の関係(その13)

以前書いているように、サンスイの色のイメージは黒である。
AU111というプリメインアンプから、ブラックパネルは始まった、といっていい。

サンスイ・イコール・黒というイメージは、
私ぐらいの世代だけでなく、幅広い世代にとってもそうであるはずだ。

サンスイ(山水電気製作所)は1944年、創業者の菊池幸作氏の、
代々木上原にあった自宅から始まっている。

サンスイは元はトランスメーカーだった。
そのころのサンスイのトランスの色は青だったようだ。

ステレオサウンド別冊「世界のオーディオ」サンスイ号で、淺野勇氏が書かれている。
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 サンスイといえば、既にパワー・トランスやオーディオ・トランスで知名度の高いメーカーとして自作ファンには誰も知らぬ人もない存在であり、鋳物の立型合わせカバーをダーク・ブルーに塗装したパワー・トランスやチョーク・コイルは高級電蓄のアンプを製作するには欠かせぬ存在となっていた。余談だが、夏場の暑い時期にアンプ作りに熱中すると、このトランスの青色塗装が、手や顔にまで転移して肌着まで青一色のサンスイ色に染まり、身をもってサンスイの宣伝をするような始末となるのは困った。現在のような進歩した塗料の無かった頃である。閑話休題、製品そのものの信頼性の高さは、焼損断線事故の多発した当時の町工場の製品とは一線を画すものがあった。
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そのサンスイが輸入をはじめたJBLのスタジオモニターのバッフルが青を採用したのは、
偶然の一致なのだろうし、こじつけめいているのはわかっているが、
何か共通する理由があるのではないかと思ってしまう。

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