Date: 11月 15th, 2016
Cate: ステレオサウンド
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ステレオサウンドについて(その104)

瀬川先生は、国による音の違い、特徴について言及されていた。
アメリカとヨーロッパ、それに日本、
それも特にスピーカーにおいて、それぞれの国柄が音として聴きとれる。

アメリカといっても東海岸と西海岸とではまた違う傾向を持ち、
ヨーロッパもイギリス、ドイツ、フランスでははっきりとした違いが音にある。

もちろん同じ国の中のメーカーによっても音は違うが、
数多くのスピーカーシステムを集めて聴くことで見えてくるのが、
国による音の違いである。

今回ステレオサウンド 58号をひっぱり出して読んでいて、
瀬川先生は1980年代には、時代による音の違いについて言及されたであろうと、
改めて思っていた。

改めて、と書いたのは、以前もそう思ったことがある。
1988年のことだ。
モノーラルからステレオ時代になってからだけをみても、
1960年代、1970年代、1980年代、それぞれの時代の音というのがあるように感じていた。

1989年の春号は90号。
1990年代の音を予測する、という意味も含めて、
これまでの時代の音をふりかえる、という企画を特集用として考えた。

企画書も下書きではあったが書いた。
でも、企画を詰めることなくステレオサウンドを辞めることになった。

90号の特集は、違う企画である。

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