Date: 10月 21st, 2016
Cate: 広告
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広告の変遷(スタントンの広告)

数日前にも書いてるが、広告は、時として記事よりも、知りたい情報を与えてくれる。
意外な情報も与えてくれる。

アナログディスク全盛時代、スタントンとピカリングはアメリカのカートリッジメーカーとして、
よく知られていたし、私はピカリングのXUV/4500Qは欲しかったし、
スタントンの881Sもいいカートリッジだと思っていた。

他にもエンパイアの4000D/III、
グラド・シグネチュアのSignature II(高すぎたし、あっという間になくなった)も、
欲しいと思ったカートリッジだった。

この中でもスタントンは業務用のカートリッジメーカーだった。
スタントンのカートリッジには681シリーズがあった。
681A、681SE、681EE、681EEEがあった。
実はこれら以外に681BPSというモデルがあった。

これは完全な業務用で一般市販はされていない。
通常のLPを再生することはできないカートリッジだからである。

レコード制作には検聴のためのカートリッジが必要となる。
カッティングしたばかりのラッカー盤の検聴として有名なのは、
ウェストレックスの10Aであり、ノイマンのDSTである。

レコードの制作過程ではもうひとつ、別のカートリッジが必要となる。
それはスタンパーの検聴用である。

スタンパーはプレスに使われるわけだから、そこに溝は刻まれていない。
溝とは逆に、隆起していて、通常のカートリッジではトレースできない。

そのためバイポイントカートリッジというモノがある。
681BPSは、そのバイポイントカートリッジなのだ。

681BPSの存在を知ることができたのも、記事ではなく広告だった。

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