メーカーとしての旬(その1)
別項でラックスのCL32、ヤマハのNS1000Mのことを書いていて、
そこには関係のないことだったから書かなかったけれど、
メーカーには旬がある、とずっと以前から思っていた。
旬はピークとは違う。
食べ物の旬と同じで、そのメーカーがノリにのっている時期があって、
旬が過ぎても、また旬がきたりする(来ないことも少なくない)。
ラックスにこれまでいくつの旬があったのははっきりといえないところがあるが、
少なくとも1970年代後半は旬だった、といえよう。
ヤマハに関しても同じことがいえる。
NS1000Mだけでなく、CA2000、CA1000III、CI、BI、C2、B2、CT7000などが現役だったころ、
確実にヤマハは旬を迎えていた。
海外のメーカーもまったく同じだ。
旬がある。
JBLも1970年代後半に、やはり旬を迎えていた。
このときの旬はすごかった(大きかった)、といえよう。
旬の長さは、同じではない。
短いときもあればけっこう続くときもある。
創業として長いメーカーは、いくつもの旬を迎えてきた。
旬を迎えるごとに、メーカーは変化していくのか。
そのメーカーのつくり出す製品はどう変化していったのか。
そのメーカーだけでなく、旬を迎えたメーカはまわりはどういう影響を残していったのか。
それらのことをふりかえりながら、書いていこうと考えている。